2019年の年初までは、ポケットWiFiと言えば「WiMAX」がおすすめというのは当たり前の事でした。
しかし、2019年3月黒船のように突如現れた「どんなときもWiFi」のサービスに脅かされるようになりました。
そして今「WiMAX」と「どんなときもWiFi」の2強時代に入ろうとしています。
このページでは、どちらが快適にポケットWiFiとして利用できるか、料金安いのは?等、徹底比較をして結論を出します。
どんなときもWiFiは度重なる通信障害により、サービスの停止を行っております。
WiMAXをお探しの人は「【評判悪い?】GMOのWiMAXはキャッシュバックよりも月額割引がおすすめ!」をご覧ください。
「WiMAX」と「どんなときもWiFi」について
まず比較をする前に「WiMAX」と「どんなときもWiFi」について簡単に特徴を紹介していきます。
WiMAXについて
WiMAXは最大速度1.2Gbpsと理論上光回線と同等レベルの速度が可能で、月間無制限のポケットWiFiとして人気です。
※3日で10GBの速度制限有。
WiMAXを最安値で契約できるのは「GMOとくとくBB」で、高額キャッシュバックが貰える「高額キャッシュバックプラン」か月額料金が安い「月額割引プラン」の2つのプランが用意されています。
最近では地下鉄でも繋がるようになってきて、以前のWiMAXよりも繋がるエリアが広くなってきました。
どんなときもWiFiについて
今田美桜と佐藤二朗の二人起用した「どんなときもWiFi」のCMで一気に人気が出ました。
サービス内容も、
- 月額3,480円
- データ通信量無制限
- SoftBank、docomo、auの回線に繋がる
という夢のような内容になっており、申込が殺到しました。
あまりの申込の勢いに、
- 在庫不足
- 回線の接続不安定
というトラブルが少し起きましたが、現時点では全て改善しております。
WiMAXとどんなときもWiFiの比較
比較1.速度制限について
速度制限について | |
---|---|
WiMAX | 月間無制限 3日で10GBを超えると速度制限 |
どんなときもWiFi | 無制限 |
WiMAXには直近3日間で10GBを超えると翌日の18時~2時迄、速度制限になります。
速度制限の解除は、直近の3日間で10GBを下回れば自動で解除されます。
どんなときもWiFiは大容量通信を行うと制限をかける場合があると記載がありますが、今のところ1日100GB利用しても1ヶ月で300GB利用しても速度制限になっていません。
速度制限に関して、WiMAXとどんなときもWiFiを比較すると、無制限に使える「どんなときもWiFi」の勝ちです。
比較2.料金について
前提条件としてWiMAXで一番お得に契約できるのは「GMOとくとくBB」です。
GMOとくとくBBを基準に、どんなときもWiFiと比較します。
月額料金 | キャッシュバック | 実質月額料金 | |
---|---|---|---|
GMOとくとくBB (割安プラン) |
1~2ヶ月目 2,170円 3ヶ月目以降 3,480円 |
なし | 3407円 |
GMOとくとくBB (キャッシュバックプラン) |
1~2ヶ月目 3,609円 3ヶ月目以降 4,263円 |
33,000円 | 3,260円 |
どんなときもWiFi | 3,480円 25ヶ月目以降 3,980円 |
なし | 3,480円 |
※WiMAXは3年契約のため3年間で実質月額料金を計算しています。どんなときもWiFiは2年契約のため2年間での実質月額料金を計算しています。
料金での比較でいうと一番安く使えるのは「GMOとくとくBB WiMAX」のキャッシュバックプランです。
しかし、キャッシュバックは申請しないと貰うことができません。申請期間を過ぎてしまうと、キャッシュバックは無効になってしまいます。
そのため当サイトでは、キャッシュバックプランよりも月額料金が安い「割安プラン」をおすすめしています。
どんなときもWiFiの実質月額料金は3,480円、GMOとくとくBBの実質月額料金は3,407円とGMOとくとくBBの方が安いです。
料金の比較ということでは、「WiMAX(GMOとくとくBB)」の勝ちです。
比較3.契約期間・解約金について
WiMAXとどんなときもWiFiの契約期間と契約解除料を見ていきましょう。
契約期間 | 契約解除料 | |
---|---|---|
GMOとくとくBB (割安プラン) |
3年間 | 1~12ヶ月目 19,000円 13~24ヶ月目 14,000円 25ヶ月目以降 9,500円 37ヶ月目(契約更新月) 0円 |
GMOとくとくBB (キャッシュバックプラン) |
3年間 | 1~12ヶ月目 19,000円 13~24ヶ月目 14,000円 25ヶ月目以降 9,500円 37ヶ月目(契約更新月) 0円 |
どんなときもWiFi | 2年間 | 0~12ヶ月目 19,000円 13~24ヶ月目 14,000円 25ヶ月目 無料 |
契約期間の比較では、WiMAXは3年間、どんなときもWiFiは2年間の契約となっております。
どんなときもWiFiの方が1年早く無料で解約できる時がきます。
契約期間と契約解除料については、WiMAXよりも1年契約期間が短い、2年契約の「どんなときもWiFi」の勝ちです。
比較4.利用可能エリアについて
ポケットWiFiの利用可能エリアですが、それぞれ見ていきましょう。
WiMAXの使用されている電波について
- WiMAX2+
- au 4G LTE
WiMAXでは「WiMAX2+」という回線と「au 4G LTE」の2回線を使う事ができます。
au 4G LTEはauの携帯電話の電波となっておりますので、WiMAXよりも幅広いエリアで大活躍します。
au 4G LTEを月7GB以上利用すると速度制限になりますので気をつけてください。
WiMAX2+とau 4G LTEのエリアについては「サービスエリア|UQ WiMAX」でご確認頂けます。
次にどんなときもWiFiで使用されている電波について
- SoftBank 4G/4GLTE
- au
- docomo
SoftBankの4G/4G LTE回線をメインに、地域によってはdocomo・auの電波を掴みます。
そのためWiMAXよりも幅広いエリアで利用が可能です。
何故3キャリアの回線を使えるかというと、クラウドSIMという技術を使っており、端末にSIMを挿す事無く、端末が自動で最適なSIMへネットワーク上で切り替えを行ってくれます。
どんなときもWiFiは電源ONからWiFiが使えるようになるまで1分~3分前後かかります。
実機にて電源ONからWiFiが使えるようになるまでの時間を何度も計測していますが、どんなときもWiFiの端末は早い時で1分弱です。遅いときは3分前後かかる時もあります。
今回はエリアの比較という事ですので、「どんなときもWiFi」は3キャリアの回線が使えますので「どんなときもWiFi」の勝ちです。
比較5.端末・速度について
比較する端末は、
- WiMAX W06
- どんなときもWiFi U2s(D1)
となっております。
さっそく端末・速度について比較していきましょう!
WiMAX | どんなときもWiFi | |
---|---|---|
最大下り速度 | 1.2Gbps | 150Mbps |
最大上り速度 | 75Mbps | 50Mbps |
最大接続可能台数 | 16台 | 5台 |
バッテリーの持ち | 約9時間 | 12時間 |
起動迄の時間 | 10秒から20秒 | 1分から3分前後 |
重さ | 約125g | 約151g |
大きさ | 128×64×11.9mm | 127×65.7×14.2 mm |
WiMAXとどんなときもWiFiの端末(モバイルルーター)を比較して、大きく違う点は、
- 最大下り速度
- 最大同時接続可能台数
- 起動迄の時間
上記3点になります。
WiMAXの端末の最大速度1.2GbpsはポケットWiFiの中で物凄い速いです。
しかし、実際に使ってみるとわかりますが、100Mbpsを超すことは極まれです。
実際に「大阪梅田駅前のサンマルクカフェ」にて計測を行いましたが、
上記の写真の通り、
- WiMAX 16Mbps
- どんなときもWiFi 18Mbps
そこまで速度に変わりは有りませんでした。
実際に2台とも使用している私自身の感想としては、都会や電波の入りやすいエリアの場合、WiMAXの方が若干速度が速い時が多いです。
但し、動画視聴程度の速度であれば、どちらも十分速度を満たしていますので、止まることなく快適に動作します。
あとは、同時接続台数が「どんなときもWiFi」は5台と微妙に少ないです。
実際使ってる身としては、
- ノートパソコンに接続
- iPhoneに接続
- サブiPhoneに接続
- ゲーム(任天堂スイッチ)に接続
- Amazon FireTV Stick
これだけで5台の接続になってしまいます。
AMAZONとゲームは同時に使う事はありませんが、接続しなおしたりするのが面倒ですよね。
使ってみるとわかりますが、同時接続台数5台というのは少し少ないと感じました。
速度・同時接続台数、起動迄の時間を考慮して、WiMAXの端末の勝ちです。
WiMAXとどんなときもWiFiの比較のまとめ
比較の結果としては、WiMAXが2勝、どんなときもWiFiが3勝でした。
最後にもう一度「WiMAX」と「どんなときもWiFi」の特徴を説明すると、
WiMAXの特徴としては、
- 料金が「どんなときもWiFi」よりも安い
- 同時接続台数16台と沢山の端末を同時に接続が可能
- キャッシュバックプランは「高額キャッシュバック」が貰える
- 端末の性能は「どんなときもWiFi」よりもいい
となっており、デメリットとしては、
- 3日で10GBの速度制限があるため、長時間の動画視聴に向かない
- 地下鉄等、建物内で利用するには「どんなときもWiFi」の方が優れている
- 使えるエリアが「どんなときもWiFi」と比較すると狭い
デメリットもありますが、WiMAXも十分魅力的です。
どちらがおすすめかというと、人によって変わってきます。
例えば、「昼間だけネットを使いたい」という人の場合は、WiMAXも昼間はどれだけ使っても制限がかかりません。
※3日で10GBの速度制限は夜の6時から2時までと時間が決まっているためそれ以外の時間は通常通り高速通信が可能です。
この場合で言えば、WiMAXを選択するべきです。
しかし、夜も動画を見たい、ちょっと田舎だから電波が心配という人は「どんなときもWiFi」の方がいいです。
最終的な結論としては、速度制限を気にせず無制限にネットを使いたいという人は「どんなときもWiFi」がおすすめです。
無制限に使えていたどんなときもWiFiですが、2020年3月以降通信障害を繰り返し、制限がかかったユーザーが増加しています。
無制限という言葉には騙されずに、WiMAXを選んだ方が快適に使える可能性が高いです。