上り下り共に2Gbpsの高速通信サービスFon光がいよいよ申し込みを開始しました。
サービス内容は利用者が急増中のNURO光と同様ですが、NURO光とFon光はどのような点が違うのでしょうか?
Fon光は申し込みの受付を開始したばかりという事もありまだ不明な点が多くあります。
今後記事の内容については公式サイトを確認及び情報を収集しつつ、訂正および追加を行っていきます
このページでは、消費税の総額表示の義務付けにより、価格は全て税込での表記になっております。
Fon光の基本情報
まず初めにFon光の基本情報から解説していきます。
基本的なサービス内容や仕様についてはほぼNURO光と同様のサービスになります。
回線速度 | 上り 2Gbps / 下り 2Gbps |
---|---|
接続方式 | IPv4/IPv6のデュアル方式 |
契約期間 | 2年間 |
違約金 | 21,780円 |
基本的な仕様はNURO光と同様です。
大きく違う点はNURO光にはマンションプランが用意されていましたが、Fon光には戸建て用のプランのみという事です。
マンションで料金を安くて高速なインターネットを利用したい場合にはNURO光のほうが安くてお得です。
また、工事費については30回の分割払いとなりますが、月額の分だけ割引が適用になるので基本工事費は実質無料となります。
注意しなければいけない点は、工事費が30ヶ月の分割払いで2年ごとの自動更新なので解約の際に支払いが無いようにするためには30ヶ月以上で、尚且つ2年ごとの更新月となるので開通後4年後となります。
Fon光の月額料金料金
Fon光の大きな特徴はNURO光よりも安く設定された月額料金です。
どちらもプロバイダとセットになっているのでプロバイダ料金は含まれた値段です。
Fon光 | NURO光 | |
---|---|---|
月額料金 | 4,378円 | 5,200円 |
プロバイダ料金 | 0円 | 0円 |
合計 | 4,378円 | 5,200円 |
Fon光のほうが毎月839円安くなります。
年間にすると10,068円となっており、解約時に支払いが無い期間の4年で換算すると、その差額はNURO光と比較すると36,624円にもなります。
ただしNURO光は45,000円のキャッシュバックがもらえます。
その点を考慮すると、5年以内の解約の場合NURO光の方がお得です。
なお、Fon光を5年以上利用すればNURO光よりもお得になる計算になります。
Fon光の初期費用
Fon光の初期費用は工事費と事務手数料に分かれています。
Fon光は光コラボレーションとは異なりますので導入時には必ず工事が必要になりますので工事費用が発生します。
また事務手数料については開通後、初回の請求時に月額料金と同時以下の金額が請求となります。
工事費 | 44,000円(30回の分割払い) |
---|---|
事務手数料 | 3,300円 |
事務手数料は一括での請求となりますが、工事費用については30回の分割払いとなります。
現在Fon光は工事費実質無料のキャンペーンを行っています。
ただし実質無料なので開通して30ヶ月経たずに解約してしまうとの残りの月分の金額を一括で清算しなければいけませんので注意しなければいけません。
Fon光の利用可能エリア
Fon光はNURO光同様すべてのエリアで利用できるわけではありません。
申し込みが可能なエリアは現在以下の地域がサービス提供エリアとなっています。
北海道エリア | 小樽市・札幌市・千歳市・江別市・石狩市・恵庭市 |
---|---|
関東エリア | 東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬 |
東海エリア | 愛知、静岡、岐阜、三重 |
関西エリア | 大阪、兵庫、京都、滋賀、奈良 |
九州エリア | 福岡、佐賀 |
エリア内でも場所により利用出来ない地域があるので公式サイトから確認する必要があります。
また、マンションでも物件によっては利用可能な場合もありますが、契約は戸建てプランとなります。
Fon光のオプション
現在発表されているFon光で利用出来るオプション契約は今のところ以下の2つのオプションとなります。
サービス名 | 内容 | 料金 |
---|---|---|
NURO光でんわ | 固定電話サービス | 550円/月 |
ひかりTV for NURO | 動画視聴配信サービス | 1,100円~/月 |
NURO光でんわは固定電話サービスで、もともとNTTで発行した電話番号であれば電話番号もそのまま移動することが出来ます。
通話料金も日本全国の固定電話にけても、3分あたり7.99円とNTTのアナログ電話と比べると非常に割安です。
また、ひかりTVforNUROはケーブルテレビのように視聴するには専用のチューナーが必要です。
そのため上記の金額の他にチューナーレンタル料金として1台につき500円が必要です。
複数のテレビで映画など見る場合にはその分チューナーが必要になるので金額がかさんでしまいます。
映画やドラマなどを見たいのであればひかりTVよりもHULUやNETFLIXのほうが料金も安いのでおすすめです。
Fon光のキャンペーン
インターネットを乗り換える際に気になるのがキャンペーンです。
キャッシュバックやルーターのプレゼント、工事費無料など他の光回線に比べFon光のキャンペーンはどのようになっているのでしょうか?
Fon光の新規加入キャンペーンは現在正式にアナウンスされているのは工事費が実質無料という内容です。
残念ですが現時点でまだFon光の公式サイトでも工事費無料以外のキャンペーンは発表されていません。
Fon光かCひかりかNURO光か?
Fon光はNURO光のOEMのようなものということはすでに解説しましたが、NURO光はFon光以外にも同様のOEMのようなものでCひかりというサービスがあります。
では、これから光回線の乗り換えを検討している人は、
- NURO光
- Fon光
- Cひかり
どのサービスを選ぶのが良いのでしょうか?
Fon光・Cひかり・NURO光を比較してみます。
NURO光のプランが変更になりました
NURO光は2021年7月1日にプラン変更がありました。
変更後のプランは次の通りです。
プラン | 月額料金 |
---|---|
NURO光 G2T 3年間の継続契約 |
5,200円(セキュリティサービスは別途550円) |
NURO光 G2D 2年間の継続契約 |
5,700円(セキュリティサービスは無料) |
NURO光 G2 契約期間無し |
7,836円(セキュリティサービスは無料) |
NURO光 G2Tは3年間の継続契約ですが3年ごとの自動更新ではなく、3年間の縛りは初めの3年間でそれ以降は2年ごとに自動更新となります。
NURO光 G2Dは通常通り2年ごとの自動更新となります。
料金比較
まずは一番気になる月額料金をNURO光をベースに比較していきます。
NURO光 | Cひかり | Fon光 | |
---|---|---|---|
月額料金 | 5,200円 | 5,478円 | 4,378円 |
差額(NURO光) | 0円 | +261円 | -839円 |
月額料金を比較するとFon光は元となるNURO光と比較して毎月839円安く、CひかりはNURO光よりも毎月261円高くなります。
また、金額面だけではなくNURO光は標準でセキュリティソフトが利用できますがCひかりはオプションで550円となっていますのでセキュリティをセットでと考えている場合にはさらに割高になってしまいます。
Fon光については現在セキュリティ等のオプションについては公式サイトでも公表されていません。
違約金比較
多くの光回線は月額料金を低価格に設定している代わりに契約期間を設けていますが、契約期間以外での解約は違約金が発生します。
Fon光・NURO光・Cひかりも他の光回線同様、契約期間と違約金が以下のように設定されています。
NURO光 | Cひかり | Fon光 | |
---|---|---|---|
契約期間 | 2年ごとの自動更新 | ||
違約金 | 10,450円 | 22,000円 | 21,780円 |
3社とも2年ごとの自動更新で、解約はいずれも開通月から25カ月目が更新月となります。
更新月は1か月間と短いので注意がしないといけません。
キャンペーン比較
サービス名 | キャンペーン内容 |
---|---|
Fon光 | 工事費無料(1,466円×30回割引) |
Cひかり | 工事費無料(1,466円×30回割引) 他社乗り換え時にかかる違約金の補助(最大50,000円) |
NURO光 | キャッシュバック 45,000円 |
一見するとCひかりの50,000円が魅力的に見えますが、Cひかりの50,000円というのは現在利用中の光回線の解約時にかかる違約金を補助してくれるキャンペーンです。
仮に現在利用している光回線を解約する場合に、違約金が10,000円支払わなければいけない場合に10,000円の違約金の分だけ補填するというものです。
あくまで上限が50,000円ということで、支払われる金額は実際に解約時支払った金額分が受け取れるキャンペーンです。
そのため、キャッシュバックとしてはNURO光の公式サイトからの申し込みキャッシュバック45,000円というのが一番お得なキャンペーンです。
4年間のトータルコスト
では、解約時にお金がかからないよう4年間利用して解約したとすると、4年間で支払うトータルの金額を各社で比較してみます。
NURO光 | Cひかり | Fon光 | |
---|---|---|---|
キャッシュバック | 45,000円 | 0円 | 0円 |
月額料金 | 5,200円 | 5,478円 | 4,378円 |
4年間のコスト | 204,600円 | 262,944円 | 210,144円 |
4年間のコストを比較するとキャッシュバックがある分、NURO光がFon光よりも5,544円安く利用できます。
やはりNURO光の45,000円のキャッシュバックはランニングコストに大きく影響します。
ただし、4年以降はNURO光とFon光の差は少なくなり、6年目になるとNURO光が329,400円でFon光が315,216円と14,184円安くなります。
2年または4年で解約するかもしれないという事ならばNURO光、6年以上利用するのであればFon光の方がお得になるという事になります。
Cひかりは残念ながら月額料金も高額なうえキャッシュバックも無いため、3社の中で一番コスト高となります。
45,000円のキャッシュバックはNURO光
まとめ
Fon光はサービスを開始したばかりで評判なども不明です。
ただ、NURO光のOEMなので通信速度が遅いということはないです。
NURO光の通信速度を調べてみると800Mbps前後の報告が多いことを考えると、それくらいの速度は期待できます。
不安な点はサポート面です。
通信速度が2Gbpsで月額4,378円は非常に低価格なので申し込みも多くなると予想できます。
そうなると窓口の混雑はもちろんサポートの不満も出てくる可能性があります。
結論としては4年間使ったら次の光回線を検討してもいいという方や、いつ解約になるかわからない場合はNURO光、4年以上は使うという方ならFon光ということになります。
ただ、やはりサービスが開始したばかりなので情報が少ないのが難点です。
今後キャンペーンの追加やサービスの見直し等の可能性もあるので、現時点ではNURO光のほうが安心です。
Fon光を申し込むならもうしばらく様子を見たほうがいいでしょう。