インターネット回線

IPv4アドレスがついに枯渇!?インターネットはどうなるの?

最近ネットでIPv4アドレスが枯渇って書き込みを見るんだけどこれって何?
つい先日IPアドレスを管理している組織から「IPアドレス」がついに一杯になって、無くなっちゃったって発表があったんだ。
今回はこれについて説明していくよ。

RIPE NCC(ヨーロッパIPリソースネットワーク調整センター)が11月25日にIPv4のIPアドレスが枯渇したことを発表しました。
発表元:The RIPE NCC has run out of IPv4 Addresses

ネット上では大変なことのように騒がれていますが、IPv4の枯渇とは何のことでしょう?

また、IPv4の枯渇によって一般ユーザーにどのような影響があるのでしょうか?

枯渇したIPv4のグローバルIPアドレス

今回問題になっているのがプロバイダが発行するIPv4のグローバルアドレスです。

グローバルアドレスはRIPE NCCが管理・配分・登録をしていますが、そのRIPE NCCに割り振られているIPアドレスが無くなってしまったということです。

RIPE NCCとは(ヨーロッパIPリソースネットワーク調整センター)はヨーロッパ、中東、中央アジアを管轄する地域インターネットレジストリで、管轄する地域内のIPアドレスの配分、登録を管理している組織のことを言います。

まずはRIPE NCCの発表した内容を見てください
IPv4アドレスの枯渇に関する発表(和訳)

2019年11月25日15時35分(現地時間)に、私たちRIPE NCCは使用可能なプールから最終/ 22 IPv4アドレスの割り当てを行ったことにより、すべてのIPv4アドレスが枯渇しました。
この発表はネットワーク事業者にとって驚くことではないでしょう。IPv4アドレスの枯渇は、RIPEコミュニティによって長い間予想され、計画されてきました。 事実、残りのリソースに対するRIPEコミュニティの管理により、2012年の最後の/ 8に達した後でもサービスを提供している地域の何千もの新しいネットワークに/ 22の割り当てを行うことができました。

IPv4アドレスの復旧と待機リスト
枯渇後も、私たちはIPv4アドレスの復旧を続けていきます。これらは、廃業もしくは閉鎖された組織、または不要になったアドレスを返還したネットワークから発生し、こういったアドレスは、現在アクティブになっている新しい待機リストの位置に従って、メンバー(LIR)に割り当てられます。
したがって、しばらくの間はIPv4アドレスの割り当てが可能であると予想していますが、その量はわずかであり、今日この地域のネットワークが必要とする何百万ものアドレスには満たないでしょう。 RIPE NCCからIPv4アドレス(任意のサイズ)の割り当てを一度も受け取っていないLIRのみが、待機リストからアドレスを要求でき、/ 24の割り当てを1つだけ受け取る資格があります。
IPv4アドレスのリクエストを送信したLIRは、LIRポータルの待機リストで自分の位置を確認でき、また新たに公開されたグラフ(原文リンク)は、待機リスト上のリクエスト数やキューの先頭の待機日数を示している。

IPv6のさらなる進歩が求められる
この出来事は、残りのIPv4アドレス空間における世界的な枯渇に向けた別の道のりにすぎません。近年、私たちの地域ではIPv4転送市場が出現し、キャリアグレードネットワークアドレス変換(CGNAT)が広く使用されていますが、両方のアプローチにはコストとトレードオフがあり、どちらも根本的な問題を解決することはできません。つまり、すべての人にとっての十分なIPv4アドレスが不足しているということです。
IPv6を大規模に展開しないと、熟練したネットワークエンジニア、技術機器、投資の不足ではなく、一意のネットワーク識別子の不足によって、インターネットの成長が不必要に制限される未来に向かうリスクがあります。そこにはまだまだ長い道のりがあり、私たちはすべての利害関係者に、IPv6の展開をサポートする役割を担うよう呼びかけています。
RIPE NCCでは、IPv6の実装におけるメンバーのサポートと、RIPEコミュニティの拡大に取り組んでいます。 必要なIPv6リソースの割り当ては別として、ネットワークオペレーターが展開計画を実行する際に役立つアドバイス、トレーニング、評価、およびツールを引き続き提供します。
私たちはこれらについて楽観的で、次の章が何をもたらすかを楽しみにしています。それでは、仕事に取り掛かりましょう。そして一緒に、インターネットの未来を形作りましょう。

簡単に言っちゃうと「わかっていたことだけど、ついにIPv4アドレスがなくなってしなった。とりあえず使わなくなったIPv4アドレスをうまく使っていくけど、早急にIPv6アドレスを展開しないといけない」ということ。
でもIPv4アドレスが枯渇すると私たちにどんな影響があるの?
気になるのはそこだよね!
ここからはIPv4のアドレス枯渇で起きる問題について説明していくよ。

IPv4アドレスの枯渇で起こる問題点

ではIPv4アドレスが枯渇したことで私たちユーザーにどのような問題が起こるのでしょうか?

まず初めに問題が出てくるのは上の図のようにオンラインでサービスを提供している企業です。

インターネットに接続するためにはインターネットサービスプロバイダが割り当てるIPアドレスが必要ですが、IPアドレスに空きがなければ新規加入者にIPアドレスを割り振ることが出来ません。

また、新規でサーバーを構築しようとする場合にも固定のIPアドレスが必要となりますのでIPアドレスに空きがないとサービスを利用することが出来ません。

様々なオンラインサービスを提供している企業は少なからず影響が出るでしょう。

ただ、一般ユーザーのインターネット利用に影響がすぐに出ることはないといっていいでしょう。

現在利用しているインターネットが急に使えなくなったりするようなことは起こりません。

ただし、あくまでも一般ユーザーということで、上記のようなインターネットサービスプロバイダや通信キャリア、レンタルサーバーなどのオンラインサービスを提供する側の場合には少なからず影響は出てきます。

もしもこれらのオンラインビジネスを将来的考えている人ならばIPv6の対応など検討が必要となります。

IPv4からIPv6への移行

IPv4は10年近く前から枯渇することが予想されていましたので、当然ですが対応策も検討されていました。

そのIPv4の枯渇問題の対応策がIPv6です。

現在世界的にIPv4からIPv6への移行がすすめられてきています。

IPv4は32ビットでIPアドレスを管理していますのでその数は約43億個となっていますが、その43億個のIPアドレスを使い切ってしまったということになるのです。

しかしIPv6はIPアドレスを128ビットで管理するためほぼ無制限に管理することが可能になります。

ただしこれには問題もあって、IPv4とIPv6は技術的な仕様上相互に通信することができません。

そのため仮に自宅のネットワークをIPv6にしてもIPv4にしか対応していないサイトの閲覧はできなくなってしまいます。

そこでその対応策としてIPv6をIPv4でも利用できるように変換する技術が開発されてきました。

とはいえそれらの技術はIPv4アドレスの枯渇に関しての問題解決にはなりませんので、十二分なIPアドレスの確保のためにもIPv6への移行は必ず必要になります。

IPv4アドレスとは

でも、今更だけどそもそもIPv4アドレスって何??
IPv4はパソコン同士が通信するためのルールみたいなもので、IPv4アドレスはそのルールで決められたパソコンの住所のようなもの。
このルールがあるからパソコン同士がネットでつながることができるんだよ

IPv4アドレスとはInternet Protocol version 4(インターネットプロトコルバージョン4)の略でインターネットプロトコルとはパソコン同士が通信するためのルールのことを指します。

そのルールの中の一つにIPアドレスといってインターネットに繋がっている機器、パソコンはもちろんのことスマホなども含め、すべてに固有のIPアドレスが割り付けられます。

IPv4アドレスは数字の羅列で(192.168.100.100)といった12桁の数字で表します。

IPアドレスにはグローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスがあるので注意しなければいけません。

グローバルIPアドレスとは

インターネットに接続されている機器のすべてに割り振られるアドレスのことをグローバルIPアドレスといい、ホームページを閲覧しているのはどこのだれかというのを示すのがグローバルIPアドレスです。

このグローバルIPアドレスはプロバイダと契約することで割り当てられ、同じアドレスを他のユーザーが利用することはありません。

今使っているグローバルIPアドレスは確認くんプラス等様々なサイトで確認することが出来ます。



グローバルIPアドレスはネット上の住所のようなもので、その情報はインターネットサービスプロバイダーが管理しています。

えっ!じゃあどこの誰がアクセスしたかってわかっちゃうの?
そこは大丈夫!インターネットサービスプロバイダには守秘義務があって情報は出せないルールになっているんだ。
ただし犯罪にかかわる場合や弁護士さんからの開示請求があった場合には公表されることもあるんだよ。
まぁ普通にインターネットを利用しているなら心配はないよ。

動的IPアドレスと固定IPアドレス

グローバルIPアドレスには動的IPアドレスと固定IPアドレスの2つの方法があります。

動的IPアドレスはプロバイダ側で付与されるIPアドレスが不定期に変更されるアドレスのことで、変更されるタイミングや期間はプロバイダにより違います。

固定IPアドレスはプロバイダの契約期間中はIPアドレスが変わることがなく、最初に付与されるアドレスを解約まで同じアドレスで使うことを言います。

固定IPアドレスは外部からネットワークにアクセスする場合に利用され、自分でサーバーを立ち上げたりするなど、主にビジネス用途で多く利用されます。

多くのプロバイダは固定IPアドレスをオプション契約としていることが多いようですが、中には固定IPアドレスに対応していないプロバイダもあります。

プライベートIPアドレスとは

プライベートIPアドレスとはローカルIPアドレスとも言われています。

自宅や会社ではインターネットに複数のデバイスがつながっていますが、自宅内のネットワークにつながっている機器のIPアドレスのことをプライベートIPアドレスといいます。

グローバルIPアドレスはプロバイダーが振り分けますが、プライベートIPアドレスは自宅に設置したルーターがIPアドレスの振り分けを行います。

ルーターがあることでプロバイダから割り振られた1つのグローバルアドレスで複数のプライベートIPアドレスを利用することが出来ます。

逆に考えるとインターネットに接続する機器が1台の場合にはルーターは必要ないので、プロバイダから割り振られたグローバルアドレスのみをを利用することでインターネットに接続が可能となります。

お家または会社内の機器が一つの回線でインターネットにつながっている場合、ルーターまでの接続をプライベートIPアドレス、ルーターからインターネット側をグローバルアドレスと区別をします。

まとめ

IPv4アドレスの枯渇問題は一般の利用者にとって現時点ではあまり大きな問題ではありません。

枯渇したからと言って急にインターネットが使えなくなるようなこともありません。

しかし技術者やオンラインでサービスを提供する側にとっては非常に深刻な問題です。

IPアドレスを新規で割り当てることができないということはサービスの成長の妨げとなる恐れがあります。

これは将来的には一般の利用者にも影響する可能性のある問題ですが、その対策としてIPv6に移行する必要があります。

ただし残念ながらこれにはエンドユーザーにできることはありません。

サービスを提供する側の対応が必要です。

現時点ではそれほど大きな問題ではありませんが、実際のところどのような問題に発展するかは不透明な部分もありますので、インターネットサービスプロバイダや、よく閲覧するサイトのIPv6の対応を今まで以上にチェックしておく必要があるでしょう。